■わさびアイス


お店の近くにお住まいの伴さんの知り合いで、中伊豆芳野屋直送生わさびで作ったアイスクリームです。
甘さの中にピリッとした味わいがなんとも言えません。
わさび自身が本当においしいので、非常に上品な味に仕上がりました


※原材料表示
 牛乳 わさび 生クリーム 脱脂粉乳 砂糖 
 麦芽水飴 寒天

※卵は使っていません。

 

●伴 至さんのコメント

わさびアイス
新百合ヶ丘:伴 

もっぱら左党(=酒飲み)の私にとってアイス(冷菓),とりわけシャーベットは甘すぎて,興味の対象外でありました。そんな私でしたが,エル・シエロさんのアイスに出会ってからは,すっかりハマってしまいました。とにかく美味い!
例えば柿のシャーベット。ひとくちふくめば,豪雪地帯の生まれの私にとって,雪掘り(豪雪地帯では屋根の雪降ろしのことを“雪掘り”といいます)の最中に食べた,落ちることを忘れ枝にぶら下がったままの熟し柿の味が思い出され,しばし思いは時空を超え,故郷新潟に馳せるのです(ちょっとオーバーかな?!)。
一方,私のかみさんの実家は伊豆。伊豆といえばミカンやイチゴ,金目鯛にアジの干物。魚介類はともかく,アイスの素材に適する果物も,ことほど左様に伊豆は豊富です。
そのなかで,一風変わった素材として「わさび」があります。
伊豆のなかでも中伊豆町は,天城山の湧水にはぐくまれた「わさび」の産地として有名であり,特にその品質や収穫量は,全国一ともいわれています。
エル・シエロさんのわさびアイスは,中伊豆町の山中にある,我が家お気に入りのわさび屋さんが生産した「生わさび」そのものを使用します。
余談になりますが,かつてテレビで紹介された,すりおろした生わさびをそのままソフトクリームの上に乗せて食する方法を考案したのは,この中伊豆町の“わさび屋さん”なのです。
ほどほどの甘さの中にピリッと辛さが光る“わさびアイス”は大人の味。伊豆では,知る人ぞ知る人気のアイスクリームのひとつだったのです。

【わさびのひとくちメモ】
わさびの種類は大きく分けて“実生系”と“真妻(まづま)系”の2種類があり,旬は今,秋から春にかけてです。
エル・シエロさんのわさびアイスは,真妻系を使います。
このわさび(まづま)は,実生系に比べて栽培が難しいほか,成長が遅く,収穫まで1年半から2年間を必要としますが,強い辛味の中にほんのりとした甘みが加わり,わさび自体にねばりも有るなど,現在あるわさびの中では,一番優れた品種です。